第1回 海洋環境適応研究会
~カツオとサンマなどの漁模様を予測~

 

 2月1日に気仙沼市水産振興センターで、カツオとサンマ、サバ、イワシをテーマとして、第1回海洋環境適応研究を開催しました。会場には約40名が出席したほか、オンラインでも約20名が聴講しました。
 カツオ漁については、日本カツオ文化研究所の代表で茨城大学客員研究員の二平章先生から「昨年のカツオ漁の特徴と今年の来遊動向」と題してお話しをいただきました。昨年は1才、1才半のカツオの群れが北上しなかった特異な年だったが、今年は群れの北上が通常年に戻るとの予測が示されました。
 サンマ、サバ、イワシについては、(一社)漁業情報サービスセンターの渡邉一功水産情報部長から今年の漁模様の見通しについてご講演いただきました。サンマは分布量が少なく、漁場も沖合化しているため、引き続き厳しい年になるとの予測が示されました。サバについては、資源量はあるものの不安定な漁獲となり、イワシについても資源状況は良いものの、昨年同様魚体は小さいとの予測でした。
 昨年は記録的な不漁に終わったカツオでしたが、出席された方々に明るい話題が提供できました。